2022年10月にUSO800鉄道氏とご友人、niwa氏、Caldiaの4名で岐阜プチオフ会をしました。
元々VRMの日に合わせて久しぶりにオフ会するかーという話をしていましたが、皆の希望や都合諸々が合わずイベント自体が流れそうだったため、主目的を
樽見鉄道運転体験1つに絞り、参加者を固定ことで決行しました。
朝9時20分に大垣駅でniwa号に拾ってもらい、10時ちょっと過ぎに樽見鉄道本巣駅へ到着。
改札口で受付(来ましたーと言っただけ)した後、さっそく駅構内へ・・ではなく駅から出て踏切を渡った線路の向こう側まで移動。
運転体験用に新設した臨時乗場の階段からアイドリング待機していた運転体験用ハイモ(295-516)へと乗り込みます。
乗場から運転体験線のスタート位置まで移動させます。
講習とか座学とかあるのかなと思いきや、初手で担当の運転手がお手本を実演。
無意識に呼吸をするように、普段の乗務と変わらない手順を普段の速度で動かしながら解説をしてくれます。早い早い。
一目見ただけで同じことできるか不安でしたが、ちゃんと毎回手順を教えてくださるのでお手本を理解できなくても大丈夫でした。(笑)
今回は本巣駅構内の直線300mを10本(5往復)するプラン。
力行は3ノッチ14km/h程度まで。
中間一時停止ありで1回の運転は3分程度。
構内は3パーミルの勾配があり、上りと下りで加減速の加減が全然違いました。
ブレーキ制動距離も倍ぐらい変わります。結構難しい。
なお、樽見鉄道は試験で停車位置が多少ずれても問題にしないとのこと。
安全確認手順が抜けると即不合格になるそうです。
停車位置は何年も運転していると深く考えずに自然とセンチ単位で合わせられるようになるそうです。
制帽と制服は借りれるし、手袋は記念に持ち帰りさせて頂けました。
一度は制服着て運転したものの緊張とかで汗だくになり、後半は帽子だけ被ってました。
4人で1車両貸し切りのため、営業中は迷惑な行為であろう前面齧り付きや、運転している人を撮影したり運転手にヤジ飛ばしたり好き放題できます。
撮影も持ち回りで撮れるため、1人で黙々と運転するより多人数でわちゃわちゃ騒いでいる方が絶対楽しいです。
めちゃくちゃ楽しい時間を過ごしました。
何だかんだ1時間ほど運転した後、汽笛や扉の開閉体験(今思いつきましたが車内アナウンスもやらせてもらえればよかった!気が回らなかった!)、車両についてや鉄道会社の昨今の世知辛い経営について根掘り葉掘り質問させて頂きながら隣接する機関庫を見学。
ちょうどモレラ号が入線してきました。
USOさんがその辺に置かれていた国鉄時代の灰皿(以前イベントで売ろうとしたもののゴミが詰まってて売場に出せなかった残り品。意外とずっしりしてて重い)を発見して「今ここで購入したい」と交渉されていたのが面白かったです。(イベント時の販売価格で購入できました)
この運転体験会はそれなりに好評で、我々のような鉄道同好会の方や学校のクラブメンバー、他線の運転手もこっそり来られるそうです。
鉄道会社としても「運転会は本業より儲かる」と気付いてしまったらしく、こうしたイベントも積極的に続けていくそうです。
最後に料金を支払い、本巣駅を後にしました。
ここでは自分のiPhoneで3Dスキャン「Scaniverse」を試してみました。
従来は専用距離センサー(LiDAR)搭載の上位機種でないとできなかったものが、カメラのみでもスキャンできるようになったものです。
範囲を車両全体に広げると光量の関係もあってかなり精度が落ちますが、正面のみとかで範囲を区切るとそれなりに高精度な面モデルが取得できました。
そのままVRMへ組み込むのは無理ですが、細部を拘りたいときに作成モデルと並べて縦横比や位置関係を調べるのには使えそうなことが分かりました。
写真とセットで記録することで資料としての価値は十分ありそうです。
(後半へ続く)