以前レンタルしてからまとまった時間がなくて見ていなかった「秒速5センチメートル」を見ました。アニメーターではなくてイラストレーターがアニメを作るとどうなるかを見ることが出来る作品で、新海氏の画力は相変わらず鳥肌が立つぐらいの素晴らしさがあります。
で、毎作品思うのですが・・・この人、列車関連の表現力が半端なく凝ってます。全作品に電車や線路の描写があるのですがこれがここまで描くか、と言うぐらい細かい。アニメーションにしても架線とパンタでたまに散る火花をさりげなくとり入れる所とか車両の連結部の床板の動きはよっぽど好きではないと描けるものではないかもしれません。ちなみに前作の舞台はghost氏の製作したムービー元にもなっています。普通のアニメのように人物ばかりスポットを当てるのではなく、描かれた風景の中でキャラクタが動く姿を追いかけているような感じです。
物語の結末についての受け方は人それぞれだと思いますが、作品のイラスト一つ一つが新海氏の作品だと思います。アニメ映画を見てみるか~と思われている方にはオススメです。