junichi氏「ローカルプラン」で列車を一周させて思ったのは「運転台からだけでもレイアウト全体がよくわかる」ことでした。他のレイアウトでは周回する場所が何線かにわかれていて、全体を回るには編成を乗り換えないといけませんが、このレイアウトは一周するだけで島の全路線を回れてしまうという見せ方をした作品です。
加えて、わざわざフライスルーカメラにならずとも作りこんだ各部を運転台からほとんど見ることができ、3分足らずでこのレイアウトには何があるのか把握できるようになっています。
しかもそれだけではなく、運転台から少しずつストラクチャが顔をのぞかせるため「あそこはどうなっているんだろう?」「もっとじっくり見てみたい」など運転台を飛び出して見に行きたい配置にもなっていました。これだけ作りこみをしてもレイアウトプラン自体は非常に現実的であるため、その素晴らしさにただ、息を呑むばかりです。
45-50s氏「海峡を往く」は港町をすっぽり再現してしまったレイアウトで、junichi氏のように鉄道模型としてではなく、現実世界をVRMに収めた作品であるといえます。
大賞者にこう言うのも失礼かもしれませんが、45-50s氏のレイアウトに特に「ここがすごい!」と言えるポイントがそれほど見当たりません。レイアウト内を探索する楽しみで言えばまだjunichi氏のレイアウトのほうがワクワクしました。しかし、「だから大したことは無い」と言う訳ではありません。
「奇抜なものが無い」のはそれが現実世界を模したものだからであると言えます。
目にぱっとしたものが入ってこないのもそれは45-50s氏が「日常的にそこにあって当然の光景」を再現されたからだと思うのです。
また、スクリーンショットでは撮影しませんでしたが、背景を夕方や曇り空、雨を降らしても45-50s氏の町は、まったく違和感無く映ります。これも現実に似せて製作された町であるという証拠のひとつでしょう。
今週も課題が多いので、とりあえず二点だけ感想です。
でわでわ。