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slack diary

鉄道模型シミュレーター(VRM)を紹介するホームページ「CaldiaのVRM Room」の更新情報と、Caldia本人の日常ぐだぐだ日記。

VRM Onlineの課金システムについて(1)

オンラインゲームを今までやったこと無い人でVRM Onlineが気になる人向けの記事。

問: VRM Onlineは定額課金制であるか?
答: No。

もしYesであると言うのならVRM Onlineに対して月1000円を払った時点で収録されているパーツ、及び日々追加されていく全てのパーツが使えなければならないからです。今の料金体制では月1000円+欲しいパーツ代(-月チャージ分)を支払う体制になっています。

ではVRM Onlineの料金体制はどういったものになるのでしょうか。
答えは「ハイブリッド課金」という料金体制になります。

ハイブリッド課金方式は既に有名どころのMMORPG「ラグナロクオンライン(RO)」や「リネージュ(リネ)」で行われており、定額+特別なアイテム代という形で料金を徴収しています。また定額課金を廃して、誰でも無料で遊べるように環境を整え、その上で一部のアイテムにのみ料金を掛けることを「アイテム課金制」と言われています。
現在オンラインゲームの課金システムは上記の「定額課金制」「ハイブリッド課金制」「アイテム課金制」に分類されます。この中でも「ハイブリッド課金制」は一番ユーザーからお金をボッタくれる課金制度であると言えます。これらの課金について数多くあるオンラインゲームの種類でもメジャーなMMORPGを例に検討してみます。

定額課金制のメリットは月々に安定した収入が望めることです。月1000円として100人加入すれば必ず10万の収入が入る。1000人入れば100万、というように確実に利益が望めます。ただし、ゲームを遊ぶ時点でお金を振り込まなくてはならず、ゲーマー初心者には敷居の高いゲームとなってしまいます。ただし、お金を払ってまでそのゲームをするという意思表示をした人だけがユーザーになるのでゲーム内では理解度の高い(モラルのある)ユーザーが多く、ユーザー同士のコミュニティも発達しやすい傾向になります。ただ、「どれだけ遊んでも定額なら遊ばないと損」と思うユーザーも多く、いわゆる「廃人」が生まれることも問題になっています。またユーザーのモラルが高い反面、ユーザー自身がサービスにお金を払っているという自負があるため、運営側のサービス内容が支払った価値にそぐわない場合は強い反発が起きる事もあります。

定額課金制がユーザーにとって敷居が高いのもあって初期の定額課金制オンラインゲームはしばらく日の目を浴びることがありませんでしたが、そんな中で基本プレイ無料のオンラインゲームが登場しました。これは普通に遊ぶ場合なら無料でゲームを楽しむことが出来ますが、もっと強い武器が欲しい、時間がないから現金でゲーム内通貨を購入したい(※RMTではありません)といった人がお金を払ってワンランク高いゲームプレイを行うことが出来ます。メリットとしては何よりユーザーを大量に獲得できることが挙げられます。私感ですが、定額制とアイテム課金制とでは登録アカウント数が数十倍~百倍以上の開きがあると予想されます。(捨アカ、BOTも大量に含む)ただデメリットとして、そういったお金を落とさない大量のユーザーも管理しなければならず、収入<サービス維持費になってしまう可能性があることです。これについては各社共に上手に課金アイテムを企画しながらやりくりを行っているようです。また、小耳に挟んだ程度ですが、上手くシステムを設計してやれば定額課金制よりアイテム課金制の方が何倍も利益が出るらしいです。また、定額課金制のユーザー層とは異なり、ライトユーザーがコミュニティに流れ込んでくるのでモラルの低下も問題となってきます。この辺はVRM Onlineの質問掲示板をざっと見れば惨状はわかるはずです。

では最後にハイブリッド課金制はどうでしょうか?残念ながら日本国内のサービスとしては上記二つのサービス以外にこの料金形式を行っているところは少ないです。ROもリネも大量のユーザーがいるという前提でハイブリッドシステムを実行していますが、VRM Onlineはそもそも前提となるユーザーが両MMORPGの1%も満たないと思います。(ROのアカウント数は08年11月時点で300万)そのようなユーザー数のうち、果たしてどれだけのユーザーが追加でパーツを購入してくれるのかと言えば疑問が残るわけです。

(続く)
12/17 00:34 色々追記しました。

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